服色表示の読み方

■服色の表記方法
実際に、競馬場で配布されているレーシングプログラムなどを見てみましょう。
「黄,黒縦縞,袖青一本輪」とか「青,赤袖,白三本輪」などと記載されているのが服色です。

これらの文字を見ても、なかなか実際の勝負服の柄がイメージできないという方もいらっしゃると思いますが、
実はすごく簡単なんです!

まず、服色表示は1〜3つのかたまりに分けることができます。
上の例で言えば、「黄」+「黒縦縞」+「袖青一本輪」、あるいは「青」+「赤袖」+「白三本輪」というふうに3つに分けることができますね。
このほかにも「桃,紫山形一文字」や「赤,緑袖赤一本輪」のように2つだったり、「黄」1つだけというパターンもあります。
ただし、4つ以上のかたまりになるというのはありません。

ここでちょっと、今挙げた例について比較してみてください。いろんなパターンがあるにもかかわらず、ひとつだけ共通していることがあります。
なんだかわかりますか?
それは「一番最初のかたまりは必ず色だけである」ということです。これが、その勝負服のベースになる地色なのです。

ここまではなんとなくわかると思いますが、問題はこれからです。
2番目のかたまりを見てみると、「黒縦縞」「赤袖」「紫山形一文字」「緑袖赤一本輪」…
レープロを見ていただくと、とにかくいろんなパターンがあるはずです。さらに3番目のかたまりがあったりなかったり…。

実はこれ「順番に上から塗り重ねていく」ようにイメージすると勝負服の柄が出来上がるんです。
では、上記の例について実際にやってみましょう。

■服色を塗り重ねよう
ではまず「黄,黒縦縞,袖青一本輪」からやってみましょう。

一番最初のかたまりが「黄」なので、この勝負服の地色は袖も含めて黄色です。
服色表示が「黄」だけならこれで完成、冠名ウエスタンの西川賢氏の勝負服ですね。


2番目のかたまりが「黒縦縞」なので、黄色の服地の上に黒の縦縞を塗り重ねます。 この時点では、3番目があるかないかわからないと想定して、いったん袖にも黒で縦縞を入れることにします。
これは、白井フサ氏の勝負服として登録されています。


問題は3番目のかたまり「袖青一本輪」です。
「袖」の前に色名が入ってないことに注意してください。
これは「袖の色は地色のままで、袖に青の一本輪を入れる」という意味なのです。


この時点で、先ほどの黒縦縞のうち、袖の黒縦縞はキャンセルされたと考えてください。胴にも袖にも二種類以上の柄は使えないのですから。
これを塗り重ねるとこうなります。
はい、おなじみ社台レースホースの勝負服の出来あがりです。


では同じ要領で「青,赤袖,白三本輪」をやってみましょう。



まず「青」ですので地色は青です。これはわかりますね。




次は「赤袖」となっています。このように「袖」の前に色名、たとえば「赤」が入っている場合は「袖の色を赤にする」という意味です。


そして最後に「白三本輪」というのが来ています。これは「胴にも袖にも白の三本輪を入れる」という意味です。
このように胴と袖に同じ色で同じ柄を入れる場合はまとめて記載されるのです。
「シチー」の冠名でおなじみ友駿ホースクラブの勝負服です。

もし袖だけに白三本輪を入れるのであれば、「赤袖」と「白三本輪」を分けずに「青,赤袖白三本輪」となります。
逆に、胴だけに白三本輪を入れるのであれば「青,白三本輪,赤袖」となります。
これらも順番に塗り重ねてみてください。
 ←「青,赤袖白三本輪」  ←「青,白三本輪,赤袖」

このパターンで考えれば、「桃,紫山形一文字」や「赤,緑袖赤一本輪」も簡単にイメージできますね。