最終レースに強い騎手はだれ?

いっとき、「最終の勝浦」という表現がよく使われていました。美浦所属の勝浦正樹騎手が、最終レースにやたら強い、というものです。
実際調べたことがあるのですが、全レースにおける連対率16%に対し、最終レースの連対率28%とという、 ほんとに「最終の勝浦」だったのです。ただし勝率は差ほどでもありませんでしたので、人気薄を2着に持ってくる穴党向きの騎手でした。


さて、最近はどうなのか?最終レースに強い(勝率・連対率・複勝率)騎手をドーンと調べてみましょう。 「最終に強い」かどうかを判断するため、トータルの成績と12レースでの成績を比較することにします。

対象にしたのは2002〜2003年の2年間。ただし率で見る場合、騎乗数が少ないと参考にならないため、 全レースで240回以上、12レースで20回以上の騎乗がある者に限定しました。
勝率ランキングで、全レース(左側)あるいは12レース限定(右側)のいずれかで30位以内のランキングは次のとおり。
それぞれの成績を比較し、その率の差をポイントとしてプラスマイナス5ポイント以上のものには赤または青の文字としました。


全R順位騎手名勝率連対率複勝率12R順位勝率連対率複勝率勝率連対率複勝率
1 武豊   25.5% 40.1% 51.2% 2 21.8% 37.8% 47.1%-3.7-2.3-4.1
2 ペリエ  21.3% 35.2% 48.7% 3 18.4% 28.9% 34.2%-2.9-6.3-14.5
3 安藤勝己 15.5% 28.8% 39.0% 6 17.1% 23.2% 35.4%+1.6-5.6-3.6
4 デムーロ 15.1% 28.9% 37.1% 1 22.7% 36.4% 45.5%+7.6+7.5+8.4
5 岡部幸雄 14.4% 28.3% 39.8% 7 15.8% 35.1% 45.6%+1.4+6.8+5.8
6 横山典弘 13.8% 26.2% 35.1% 8 14.5% 26.4% 36.4%+0.7+0.2+1.3
7 柴田善臣 13.7% 25.6% 37.1% 9 12.5% 22.4% 34.9%-1.2-3.2-2.2
8 藤田伸二 13.5% 25.0% 35.0% 4 17.9% 27.9% 37.1%+4.4+2.9+2.1
9 蛯名正義 12.6% 23.0% 31.6% 25 9.6% 22.2% 32.6%-3.0-0.8+1.0
10 後藤浩輝 12.4% 24.5% 34.9% 27 9.2% 22.5% 34.2%-3.2-2.0-0.7
11 河内洋  12.3% 24.9% 33.2% 28 9.1% 20.5% 29.5%-3.2-4.4-3.7
12 福永祐一 12.1% 22.0% 32.2% 18 10.8% 22.3% 30.0%-1.3+0.3-2.2
13 岩田康誠 12.1% 19.1% 26.1% 12 11.8% 20.6% 29.4%-0.3+1.5+3.3
14 四位洋文 11.7% 21.2% 30.7% 14 11.5% 19.1% 29.0%-0.2-2.1-1.7
15 田中勝春 10.4% 19.9% 27.0% 21 10.4% 20.9% 26.9%0+1.0-0.1
16 中舘英二 10.0% 19.8% 28.6% 39 7.6% 21.5% 28.5%-2.4+1.7-0.1
17 池添謙一 9.6% 18.4% 26.3% 10 12.0% 16.2% 22.2%+2.4-2.2-4.1
18 本田優  9.4% 17.9% 26.1% 5 17.5% 27.0% 30.2%+8.1+9.1+4.1
19 北村宏司 9.3% 18.4% 28.1% 34 8.1% 18.9% 24.3%-1.2+0.5-3.8
20 松永幹夫 9.0% 18.9% 28.7% 55 5.6% 16.9% 25.8%-3.4-2.0-2.9
21 佐藤哲三 9.0% 17.2% 24.6% 13 11.6% 17.4% 25.6%+2.6+0.2+1.0
22 高田潤  9.0% 14.3% 20.1%113 0.0% 4.3% 13.0%-9.0-10.0-7.1
23 幸英明  8.9% 18.9% 26.0% 16 11.2% 17.8% 23.4%+2.3-1.1-2.6
24 大西直宏 8.8% 16.3% 25.3% 32 8.8% 13.2% 17.6%0-3.1-7.7
25 武幸四郎 8.7% 16.8% 23.8% 52 6.0% 14.0% 24.0%-2.7-2.8+0.2
26 吉田豊  8.7% 16.6% 25.0% 40 7.6% 14.3% 25.7%-1.1-2.3+0.7
27 秋山真一 8.3% 17.4% 26.5% 23 9.7% 15.0% 23.9%+1.4-2.4-2.6
28 江田照男 8.0% 15.9% 23.6% 49 6.5% 11.3% 22.6%-1.5-4.6-1.0
29 石崎隆之 7.8% 17.5% 25.0% 31 8.8% 17.6% 23.5%+1.0+0.1-1.5
30 勝浦正樹 7.7% 16.1% 25.3% 26 9.2% 15.1% 27.7%+1.5-1.0+2.4
39 川原正一 6.6% 13.9% 19.2% 20 10.5% 18.4% 21.1%+3.9+4.5+1.9
40 橋本美純 6.6% 16.2% 24.9% 24 9.7% 19.4% 27.8%+3.1+3.2+2.9
47 安田康彦 6.4% 15.8% 21.9% 15 11.4% 22.7% 27.3%+5.0+6.9+5.4
52 角田晃一 6.1% 11.0% 17.0% 29 9.0% 12.8% 20.5%+2.9+1.8+3.5
55 飯田祐史 5.9% 10.1% 16.8% 19 10.5% 15.8% 21.1%+4.6+5.7+4.3
63 鈴来直人 5.1% 9.3% 15.1% 17 10.9% 17.2% 21.9%+5.8+7.9+6.8
64 太宰啓介 5.1% 10.7% 16.9% 11 11.8% 22.1% 27.9%+6.7+11.4+11.0
67 服部剛史 4.7% 9.7% 15.8% 30 8.9% 13.3% 22.2%+4.2+3.6+6.4
77 小坂忠士 4.3% 10.1% 16.0% 22 9.9% 15.5% 28.2%+5.6+5.4+12.2

まず、最終レースでの成績が全レースの成績を上回る者をピックアップしてみましょう。
上位では、まずM.デムーロ騎手の名が上がります。
全レース成績では同じ外国人ジョッキーのO.ペリエ騎手に及びませんが、最終レース限定となると、これが逆転します。
特に複勝率では武豊騎手、岡部幸雄騎手に迫っていますね。その岡部騎手も最終レースまでキッチリ仕事をしていると言えるでしょう。
勝率と連対率の伸びが目立つのが本田勝騎手。全レースでの勝率ランキング18位から、最終レースではナント5位にランクアップ!
あと、下位組で特に目立つのは太宰啓介騎手でしょうか?勝率、連対率とも最終レースで大きな伸びを見せています。

その一方で、最終レースになるとダメダメになる騎手は誰でしょうか?
まずはO.ペリエ騎手。成績自体はトップクラスですが、全レースでの成績と比較すると最終レースではダメダメだと言えるでしょう。
メインレース至上主義なのでしょうか?
それから高田潤騎手。彼も最終レースはダメダメのようです。最終レースでは勝てません。
なお、「最終の勝浦」は可もなく不可もなくといった結果でした。
これらのデータも最終レース検討に活かしましょう。