最終レースは堅い?荒れる?(馬連編)

あなたは最終レースはどちらかというと堅いと思いますか?それとも荒れ気味だと思いますか?なんとなく荒れる、というイメージを持っている人が多いと思いますが、実際はどうなんでしょうか?

では、Let’s Study!

まずは馬番連勝式(馬連)について調べてみましょう。馬連が発売開始されたのは1991年10月5日。

この年のダービー馬は私が愛してやまない、我が競馬人生でのベストホースであるトウカイテイオーです。今は「ウマ娘プリティーダービー」でも人気のキャラクターですね。こちらも大好きです。

それまでの馬券は「単勝式」「複勝式」「枠番連勝式」しかなく、特に枠連では人気馬が出走取消になってしまったとき、仮に同枠馬が超人気薄でも返還にはなりませんから、そういう絶望的なリスクを避けるために「単枠指定」というものがありました。
現在は8頭を超えると外側の枠から順に2頭ずつの枠になりますが、単枠指定の場合は枠番に関係なく1頭のみの枠になるのです。

トウカイテイオーは皐月賞も日本ダービーも大外枠でしたが、いずれも単枠指定でただ1頭の8枠ピンク帽でしたね。懐かしいです。ちなみに、秋の天皇賞でメジロマックイーンが1位入線するも進路妨害で18着に降着となった(今とは降着のルールも違い、被害馬の後ろの着順に降着となる)のもこの年でしたね。

さて、話がそれてしまいましたので軌道修正しましょう。

分析にはJRA-VANのデータを利用する最強のデータベースソフト「TARGET Frontier JV」を使用します。1991年10月からのデータを利用することも可能ではありますが、何十年もたつと競馬の傾向も多少変わってきていると思うので、ここは過去10年分もあれば十分と考え、2011年1月から2020年12月までのデータを採用しました。

馬連の結果はこちら。(注:最終レースが「12R」でない場合は含んでいません)

集計対象 平均配当
全レース 5,837円
最終レース 6,638円

なんと最終レースのほうが13.7%も平均配当が高かったのです!

実は前回(約20年前)の検証では、これだけで「やっぱ最終レースは荒れるんだぜ!」なんて言っていたのですが、今回は11R、いわゆるメインレースについても比較してみることにしました。

集計対象 平均配当
全レース 5,837円
メインレース 6,467円

なんと! メインレースもそこそこ高かったのです。こちらは約10.8%です。重賞を中心とするメインは競馬経験が浅い人も多めに参加するからでしょうか? まあ競馬歴が無駄に長いだけでヘタクソな人(私のことです)もいますから、そうとも言い切れないかな。
ということは、逆に平均配当が低いレースも当然あるよな、と思って調べてみたら、

集計対象 平均配当
全レース 5,837円
9R 4,842円
10R 5,984円

10Rはほぼ平均に近かったものの、9Rはなんとマイナス17.0%と最終レースとは真逆に振れていました。
いずれも数千レースを対象にしていますのでだいたい似通った平均値になりそうなものですが、これだけの差が出るのは意外ですよね。
9Rに組まれるレースとしては「1勝クラスの特別戦」あたりが多そうですが、確かに頭数も少なめで堅いというイメージもあります。多分後半のレースでは一番堅いです。

9Rで手堅く資金を増やしておき、メインレースは強いメンバーのレースを楽しみ、勝っていても負けていても最終レースで大爆発!という流れに持っていけるといいですね!

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