馬番号三連勝複式、通称「3連複」が発売開始されたのは2002年。6月の福島開催から試験発売が始まり7月から全国発売になったと記憶しています。
私は当時(今もですが)どちらかというと穴狙いで、人気薄を狙っては惜しくも3着までしか届かず馬連馬券はハズレ…ということがとても多く、いつも悔しい思いをしていました。
待ちに待った3連複が始まってからというもの、当然これを買いまくったのですが、そりゃもう狙いどおりに穴馬が突っ込んできて初日からいきなり万馬券やそれに近い配当もバンバン当たるようになりました。「ついに俺の時代が来たぜっ!」と鼻息を荒くしたものです。
まあそれも長くは続きませんでしたが(笑)
ではこちらも2011年1月から2020年12月までの10年間で分析してみましょう。
集計レース | 3連複 平均配当 |
全レース | 23,269円 |
最終レース | 29,443円 |
馬連と同様に、やはり最終レースのほうが26%も高かったのです。
人気が割れることで人気上位の組み合わせでもそこそこの配当になることもあると思うので、そういうことも理由の一つかもしれません。
メインレースについても調べてみましょう。
集計対象 | 3連複 平均配当 |
全レース | 23,269円 |
最終レース | 27,761円 |
こちらは、メインレースは全体平均より19%高いという結果でした。
馬連と同じように、最終レースほどではないが全体平均より高めのようです。
そして馬連では低めだった9Rはどうでしょうか?
集計対象 | 3連複 平均配当 |
全レース | 23,269円 |
9R | 18,016円 |
10R | 22,814円 |
やはり10レースは平均並み、9Rはマイナス22%という結果でした。
ここまでやってきて、やはり平均配当の差はもしかしたら出走頭数の差が原因になっているのではないかという疑念が湧いてきました。
そしてその調査結果がこちら。
レース 番号 |
平均頭数 | 単勝 平均配当 |
1R | 14.8頭 | 1,045円 |
2R | 15.0頭 | 995円 |
3R | 15.4頭 | 1,160円 |
4R | 14.9頭 | 993円 |
5R | 14.6頭 | 963円 |
6R | 14.8頭 | 1,080円 |
7R | 14.8頭 | 1,051円 |
8R | 14.6頭 | 1,046円 |
9R | 13.7頭 | 942円 |
10R | 14.1頭 | 1,054円 |
11R | 15.0頭 | 1,076円 |
12R | 15.2頭 | 1,052円 |
合計 | 14.8頭 | 1,038円 |
うーん、やっぱり9レースはそもそも出走頭数が少ないんですね。出走頭数が少なければ馬連も3連複も組み合わせの数が減りますから配当が低い方に向くことは感覚的にわかります。数学は得意ではないので理論としてどうかはわからないのですが・・・。
単勝のデータを見ると全体としてはあまり大きな差はなさそうです。頭数が少なめな9レース、新馬戦が多く組まれる4,5レースあたりが少し安い感じでしょうか。レース番号というより組まれるレースのクラスに影響されていそうです。
ちなみに、14頭立てのレースでは馬連は91通り、3連複は364通りの組み合わせがあります。
15頭立てのレースでは馬連は105通り、3連複は455通りの組み合わせがあります。
さらに16頭立てのレースだと馬連は120通り、3連複は560通りの組み合わせがあります。
この組み合わせの数の差がどれくらい平均配当に影響するのか・・・
出走 頭数 |
馬連 平均配当 |
3連複 平均配当 |
10頭 | 2,681円 | 6,280円 |
11頭 | 3,573円 | 10,308円 |
12頭 | 3,898円 | 13,231円 |
13頭 | 5,169円 | 14,768円 |
14頭 | 5,091円 | 19,737円 |
15頭 | 6,802円 | 23,301円 |
16頭 | 7,115円 | 30,323円 |
17頭 | 7,513円 | 30,294円 |
18頭 | 7,601円 | 40,806円 |
出走頭数ごとに見ると予想通りの結果。(競走除外があったレースも含んでいます)
出走頭数によって平均配当は大きく影響されること、レース番号ごとの平均出走頭数に多少なりとも差があることがわかったため、単純に「最終レースは荒れる」とは言えなくなってきました。
さらに考察が必要になってきましたが、それはまた次回に譲ることにしましょう。