競馬との出会い

私が初めて「競馬」というものの存在を知ったのは小学生の時でしたね。
ソルティ・シュガーの「走れコウタロー」が大ヒットした1970年。大阪万博が開催された年でもあります。

正確に言うと競馬そのものを意識したわけではないのですが、当時、クラスの人気者で千葉真一が大好きだった仲良しのKくんが、この「走れコウタロー」の中程に出てくる早口の実況をすごく上手にやっていたのです。面白い歌だなぁーと思って聞いていました。

この歌詞の中で「天下のサラブレッド4歳馬 今日はダービーめでたいな」というのがあります。最近の競馬ファンにしてみればダービーに出られるのは3歳馬なのですが、当時は馬齢表記が今とは違い、生まれた年が1歳、つまり人間で言う数え年だったんですね。

Kくんはその後、親の転勤のため転校してしまいました。中学校から高校に上がる春休みに再会を果たしたものの、その後は音信不通で今はどこでどうしているのかわかりません。
Kくん、元気にしてるかい?千葉ちゃん、亡くなっちゃったね。

次に競馬絡みの思い出としては、母の妹、つまり叔母が競馬好きだったんですね。
私の母はどちらかと言うとクソ真面目な人なんですが、この叔母は正反対でどちらかと言うとやんちゃですごく面白い叔母でした。(でした、というか今も健在ですが)

このやんちゃな叔母が一緒に住んでいた男の人(夫ではなかったと思う)は体の一部に文字が描いてあって、叔母からは「消しゴムでこすってみぃ、消えるで~w」なんて言われましたが多分彫ってあったんだろうな。見たことはないけどきっとキレイな絵も描いてあったんだろうな。
エピソードとしてはなにもないんですが、叔母の口から「うーん、岡部(幸雄)かぁ・・」と岡部騎手の名前が出たのを不思議とよく覚えているのです。

さて、それから年月が流れ、本当に競馬を「競馬」として興味を持ち始めたのは就職して何年かしてからですね。1988年だったと思います。オグリキャップが中央に来た年でかなり盛り上がっていた、いわゆる第二次競馬ブームですね。オグリキャップにはさほど思い入れはありませんでしたが、私を競馬の世界に引き込んでくれたのはこの馬だったのかもしれません。
それと前年にデビューした「武豊」というちょっと変わった名前(と当時思っていた)の騎手が、すごい勢いで勝っていて賞金を稼ぎまくっているという新聞か雑誌の記事を読んだのも競馬に興味を持つ一つのきっかけだったように思います。

ただ、田舎住まいで競馬場はもちろんのこと場外馬券売場などもなく、馬券を買うのはもっぱら電話投票権を持っている知人に頼むしかありませんでした。今でこそ「即PAT」に申し込めば誰でもすぐにネットで買えるようになるんですが、当時はこの電話投票権は抽選方式でなかなか当たらなかったんですよね。年に1回か半年に1回くらいの間隔で募集があったと思うんですが、人数も限られていましたので。
安月給でお金がなかったこともあり、もっぱらエア競馬で、参加するのは有馬記念など特に大きなG1レースだけでしたけどね。

また、多くの人がビギナーズラックでデカイのを当てて、それが競馬にハマるきっかけになったりするものですが、私の場合はそれもなく最初から負け組だった気がします(笑)

そして1990年12月。
トウカイテイオーが出てきてから、私は大きく大きく競馬にのめり込んでいくのでした。

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